仔犬を迎えたら⑤ 環境訓練
エコモマイ❁
ドッグトレーナーの黒澤です。
東京都内でペットホテル、おうちで犬のしつけ保育を経営しています。
昔の写真を見ていたら面白い写真を見つけました。
子供の頃のレフア。
つり橋を一生懸命に渡っている様子が、いっぱいに広げた指先から伝わってきます。
口元に緊張は見て取れますが、尾は外に出ているので恐怖心はあんまりなさそうです。この時は橋のこちらで背を向けて励まし声かけていました。
渡ってきたら盛大に褒めて自信をつけてあげましたとさ。
あの頃、トレーナー犬として同行できるよう様々な刺激に馴らしていたなぁ
ということで、今日は環境訓練のお話です。
世の中の色々な刺激に馴らせてあげることで、将来、人間社会に色々な刺激に対してビクビクおどおどする必要がなくなります。
これはよく心の器の話に例えられます🍷
仔犬期に様々な刺激を適度に与えることで
(仔犬は恐怖心よりも好奇心が勝ってます)
人間社会の様々な刺激を怖くないものとして経験していきます。
すると心の許容量が大きくなるのですね。これが器です。
器の大きさは仔犬期に決まり、大人になってから大きくなることはありません。
そして大人になっても、器に入りきらないような大きな刺激がやってこない限り
恐怖を感じずにすむのです。
また、外の刺激に馴らすことは好奇心を刺激し安定した気質を育みます。
そこで初めての刺激に出くわしたとき、
パパさんママさんが頼れる存在としてサポートすれば
その子にとって安心して経験を積むことができ、
犬との信頼関係を築くことができるのです🌟
環境訓練は、心の器を大きくするためにも
犬と信頼関係を築くためにも大事なのです~🐶
こういったとき、リードでグイグイ引っ張って ほら大丈夫よ!なんて
声をかけがちですが、そのやり方では犬の信頼は得られません。
怖がっている子をそうとは知らず飼い主さんがリード引っ張って
『ほら挨拶してごらん』と言って他の犬に近づけようとするなんて良く見かけますが、
その都度 信頼関係は遠のいていきます💀・・・
横で一緒に座って同じ方向を向きながら穏やかに声かけるか、
先に進んで背中を向けて穏やかに声をかけるか。
このやり方の方が犬はこちらの意図を汲んでくれると思います。
さあ!お散歩に出発です🐩
仔犬にとっては見るもの嗅ぐもの全てが新鮮です。原っぱもいいですが
街に出てみましょう。
車の音、いっぱいのヒト、初めての犬、誰かのオシッコのニオイ
飼い主さんを頼りに、自信をもってひとつひとつ自分で確かめてゆきます。
怖がるそぶりが見られたらそっと横についてしゃがんであげましょう。
心の器のキャパを超えていないか様子を見るのを忘れずに。
ハアハアしてないか❔
頻繁にあくびしたり、体をボリボリ掻いていないか❓❓
これらは犬のストレスサインです。
そんな時はベンチにでも何もしないで座りましょう。
のんびり何もしないでいると穏やかな飼い主さんの気配を感じ取って
犬も『いまはのんびりリラックスしてればいいんだねっ』と
落ち着きやすくなります。
外や知らない場所でも飼い主さんがいれば安心あーんしん
こうして信頼関係を築きていきます。
さて、レフアの環境訓練。今思えばかなりレベル高かったですね・・
よく頑張りました。
足落っこちながらも一発クリアーしたのでした✨
それではまた!
ア フイ ホウ!